鎌倉長谷寺

1月26日水曜日の午後、相模湾を展望できる長谷寺を訪れた。

芳しい蠟梅、長谷寺

数年前、アジサイが満開の頃以来。オミクロン急増のせいか、参拝者はまばらだった。四季の花々を楽しめるお寺、入り口に今の見頃は、「蝋梅、紅梅、白梅、水仙、福寿草」と案内板が出ている。

蠟梅に顔を近づけると、甘いうっとりする香りを楽しめる。地面に点在する福寿草はすぐに目に入ってくる。

福寿草

池には美しい模様の錦鯉が数匹つながっていた。寒さのせいか静止したままだ。

長谷寺、錦鯉

ご本尊の十一面観世音菩薩像の縁起。
721年、「大和長谷寺」を開山した徳道上人の本願によりニ体の観音像が楠の霊木から彫られた。そのうち一体は開眼供養した行基菩薩によって海に奉じられた。その後、736年、相模国の長井浦の洋上に忽然と顕れた。大和長谷寺の開基藤原房前(ふささき)によりこの尊像は「鎌倉長谷寺」へ遷座されたと伝わる。
(註:長谷寺参拝者用パンフレットより)

観音堂に向かって左手に海光庵という茶屋がある。お茶とみたらし団子を頂きながら、短く揃えた竹藪の後ろに広がる海を眺めた。外は寒かったが、店内は暖房が心地よく効いていた。

海光庵のお土産、瓦煎餅

朗読のクラス

昨年9月から月2回の朗読のクラスを受講し、朗読の世界に軽くふれている。

ルリカケス、奄美大島

講師は元アナウンサー、明るい美声で、細かく指導してくれる。クラスは数名の少人数だ。若いキャビンアテンダントの方も不定期に参加している。

始めは音読と同じように捉えていたが、それは全くの認識不足。自分が実際に身を持って行うと、今更ながら朗読の奥深さを知る。

テレビドラマなどの語り、声優など、聴き流していたが、如何に努力や才能、センスが必要なのかわかった。現在は地味な語り、朗読の部分も、今までにない角度で味わっている。

日頃の呼吸も大事で、腹式呼吸で文章を読めるよう、冷蔵庫に貼った発声練習表を見つつ、朝の2〜3分程度発声している。これだけでも始めてよかったと思える。

2022年初詣、日向薬師と阿夫利神社

新年は伊勢原市のひなびた七沢温泉に2日ほど投宿した。ロビーに昭和初期の漫画家、のらくろシリーズの田河水泡の作品集や絵が飾られている。一時期常宿にしていたそうだ。手塚治虫のまえがきを見つけた。

玉川館、ロビー
日向薬師、2022年の絵馬

元旦は日向薬師が祀られている宝城坊で初詣。日向山は丹沢地の東端、大山から続く400メートルの山だ。その山麓にある、1300年前に僧・行基により開創された薬師寺。平安時代、鎌倉時代、江戸時代の薬師如来像が安置されているのは注目したい。

日向薬師のご本尊と日光月光菩薩、木造のなた彫り、平安時代

正月2日目は大山1252メートルの中腹に建立された神仏混合の阿夫利神社。長い石段が続く参道を上るとケーブルカー乗り場に着く。急な山の中腹に駅があり、山頂を目指すにはさらに急勾配の石段を90分徒歩で登る。ミシュラン2つ星の展望が開けているそうだ。魅力的だが今回は本堂のお詣りだけにした。山の登頂達成を含む大山詣りは今年の目標のひとつにしよう。

大山中腹のケーブルカー駅付近
2022年正月の御朱印
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